国土保全 / 空間データ解析

航空レーザ測量のデータを利用し、地すべりのリスクが高い箇所の抽出を行います。地表に照射するレーザパルスは高密度であるため地形の微細な変化も取得することができ、差分を算出することで地形の変位や亀裂の発生を定量的に分析することが可能です。

当社では、ナローマルチビーム測深システムを用いた高精度な海底・湖底地形調査を行っています。この技術は、音波を用いて水中の地形を詳細に計測するもので、ダム管理、災害対策など、さまざまな分野で活用されています。ナローマルチビーム測深は、水中の「見えない地形」を「見える化」することが可能であり、私たちはこの技術を通じて、安全で持続可能な水域環境の整備に貢献しています。

近年、気候変動の影響により、集中豪雨や土砂災害のリスクが高まっています。当社では、航空レーザ測量を活用し、流域全体の地形や土地利用状況を高精度に把握することで、総合的な防災対策を支援しています。アクセスが困難な地域でも詳細な地形情報を取得できる航空レーザでは、河川流域や山間部などのほか、災害発生後の被害状況把握や復旧計画にも利用されています。

航空レーザ測量のデータを利用し作られた微地形表現図は、微細な地形の変化も表現することができます。微地形表現図やオルソ画像を利用することで、土砂移動や崩壊地が可視化され、土砂移動発生箇所の整理や発生要因の解析が可能になります。